発振器(ウィーン・ブリッジ可変周波数発振器)の製作完了
以下の書籍の4-1章 「発振器の製作」に記載されているウィーン・ブリッジ可変周波数発振器の製作が完了しました。
実験回路で学ぶトランジスタとOPアンプ―ブレッド・ボードで回路を作って理解しながら進む (電子工作シリーズ)
- 作者: 高木誠利
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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この発振器は、周波数300Hz〜10kzの正弦波を出力します。
電子回路の書籍等によく登場するウィーン・ブリッジ回路を使用しています。
出力信号をコンデンサと抵抗から成るフィルタを通した後に、入力に戻すことで増幅率を増大させて発振させていますが、増幅率が大きくなりすぎると波形がひずんでしまい、かといって戻す信号が少なすぎると発振しません。
この微妙な増幅率調整を自動的に行うために、FETを使用しています。
FETはゲートにかかる電圧でソース-ドレイン間の抵抗が変わるという性質に着眼してFETを可変抵抗として使用しています。
(書籍では、電球を使用した例も紹介されています)
先日、ユニバーサル基板に部品のはんだ付けまでは行っていたため、配線とケースへの組み込みを行いました。
書籍の実態配線図を参考にしながらメッキ線や電線の配線を行った後、電池ボックスと基板をケースにネジで固定しました。
電線は、マルツさんで購入したマジックテープで結束しています。
ケースの上面に出力電圧と周波数を変更するボリュームを配置し、前面に出力端子となるBNC端子と電源スイッチを固定しました。
マルツさんで先端がミノムシクリップとなるBNCケーブルが販売されていましたので、こちらを出力端子に接続しています。
完成後、早速波形をオシロスコープで観測してみました。
正弦波が観測され、周波数もおよそ300Hz〜10KHzとなっており、設計通りとなっていました。
但し、拡大してみるとよく分かるのですが、なまっているというか、左に傾いたような波形になってしまいました。
書籍の写真ではその様にはなっていないようなので、どこか調整をすれば直るのかもしれません(私にはよく分かりません)。