エミッタ・フォロア回路

以下の書籍の2-3章に記載されているエミッタ・フォロア回路をブレッドボードで作成しました。

実験回路で学ぶトランジスタとOPアンプ―ブレッド・ボードで回路を作って理解しながら進む (電子工作シリーズ)

今までは、エミッタ接地の回路を作成していましたが、エミッタ・フォロア回路は、コレクタ接地となります。
入力は、エミッタ接地と同じくベースから行い、出力は、エミッタから取り出します。

[,w200,left]

エミッタ・フォロア回路の特徴は、電圧の増幅率がほぼ1となり、電圧が増幅されないことです。
実際に、オシロスコープで測定してみると、その通りになっていました。

CH1が入力で、CH2が出力です。

[,w200,left][,w200,left]

電圧の増幅が無くても役立つ場面はあり、エミッタ・フォロア回路は入力インピーダンスが高く(数百KΩ)、出力インピーダンスが低い(数百Ω)ため、例えば出力インピーダンスが高い回路と入力インピーダンスが低い回路を接続する際に、間にエミッタ・フォロア回路を入れると信号伝達のロスを軽減できるようになります。

また、エミッタ接地では入力と出力の位相が逆になりましたが、エミッタ・フォロア回路は同相になります。

[,w200,left]