固定バイアス回路の出力波形計測やり直し

昨日、正弦波発生器で入力した信号を固定バイアス回路で増幅し、その波形をオシロスコープで計測しましたが、波形が明らかに異常でした。

本日、その原因を探っていましたが、測定方法のミスが発覚しました。
使用しているプローブに減衰比を切り替えるためのスイッチがあるのですが、このスイッチの設定に誤りがありました。
(そもそもこのスイッチ自体あることを知りませんでした)


[,left,w200]

プローブの減衰比の設定を、オシロスコープの設定と同じ「1:1」にして波形を計測し直したところ、入力波形、出力波形とも正弦波になることを確認できました。
そして、電圧増幅率Avは、2.88V/21.6mV ≒ 133となりました。
コレクタに接続している抵抗が4.7KΩ、コレクタ電流が0.86mA、トランジスタはYランクの2SC1815(2SC1815-Y)を使用していて、hfeとhieはそれぞれ140と5Kですので、電圧増幅率の理論値は

-(hfe/hie) × RL = (140/5K) × 4.7K = -131.6

となり、およそ一致していると思います。

[,left,w200][,left,w200]

位相も入力と出力で逆となっており、こちらも理論通りです(エミッタ接地は逆相)。

[,left,w200]