電流帰還バイアス増幅回路
以下の書籍の2-2章に記載されている電流帰還バイアス増幅回路をブレッドボードで作成しました。
先日、固定バイアス回路でクリスタルマイクの電流を増幅させましたが、電流帰還バイアス増幅回路も同様に電流を増幅させる回路です。
実験回路で学ぶトランジスタとOPアンプ―ブレッド・ボードで回路を作って理解しながら進む (電子工作シリーズ)
- 作者: 高木誠利
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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固定バイアス回路の場合、コレクタを流れる電流は、トランジスタの電流増幅率 Hfe によって決まりまるため、増幅率の異なるトランジスタを使用したり、温度が変化してトランジスタの増幅率が変化した場合に、コレクタを流れる電流も大きく変化してしまうという欠点がありました。
今回作成した電流帰還バイアス増幅回路の場合、コレクタを流れる電流が変化しても、その変化を打ち消す作用が働くため、安定した動作になります。コレクタを流れる電流は、ベース電圧によって制御されますが、ベース電圧はトランジスタの電流増幅率 Hfeによらず一定です。
書籍では、エミッタに接続されているコンデンサCEの役割や、電流帰還バイアス増幅回路の抵抗やコンデンサの回路定数を算出する方法についても説明がありました。